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黒川温泉に伝わるお話

黒川温泉には、昔から伝わるお話があります。
首なし身代わり地蔵のお話です。

首なし身代わり地蔵

どんなお話かというと、

むかしむかしその昔、豊後の中津留という所に貧しい塩売りの甚吉という若者と病気でねたきりの父親が住んでおりました。

ある日甚吉は病気の父親のために瓜を盗もうと、商売にしている塩をほんの少しお地蔵様におそなえして、瓜畑へ入っていきました。

するとすぐに地主に見つかり、すぱーっと首をはねられてしまいました。
ところがそこには身代わりになったお地蔵様の首は落ちていたのです。

そんなある日のこと、肥後細川藩の修行者本田勝十郎という者がこの首だけのお地蔵様を肥後の国へ持ち帰ろうとし、黒川でひと休みしていたところ、「ここに安置ちて下され。」としゃべられたそうです。

村人たちは、このお地蔵様を大切に守りつづけました。

するとある日のこと、この地より温泉が湧きでるようになったというお話です。

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